32nd Diary

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めーるあどれす
ruby -rbase64 -e'puts Base64.decode64 %q(dGFrYW5vMzJAZ21haWwuY29t)'



2007-03-10 (Saturday) [長年日記]

[BSD][Event][UNIX] Asia BSD Conference 2007 #3

AsiaBSDCon 2007 学生の参加費は破格ですし,東京にいながらにして参加できる国際会議ということで行ってきました.

P1: A NetBSD-based IPv6 NEMO Mobile Router

道に迷って聞けなかった!

東京大学広すぎ!道わかんねー!!

あとで予稿集を読んでみることにしよう.(いつになることやら...

P2: Reflections on Building a High Performance Computing Cluster Using FreeBSD

The Aerospace Corporationでの例を交えて, FreeBSDによるクラスタの構築についての講演でした. 350台ほどのクラスタでMathematicaのライセンスサーバ機能などを提供したそうです.

環境は以下の通り.

  • FreeBSD 6.2-RELEASE
  • Sun Grid Engine
  • Message Passing Interface
  • PVM
  • Mathematica / Matlab

主に苦労したところなどについてお話していただきました. UNIXだと作りこみやすく,起動時のカスタマイズのほか, たくさんの台数に対して同じコマンドを発行するようなことも 簡単にできます.

Linux向けに作られているソフトウェアについては 修正が必要なものもあるようですが, FreeBSDによるクラスタは総じて安定しているらしいです.

昼食

Googleのブース 写真は米国グーグルが出していたブースです. なんとなく撮影しちゃったりしてね.

お昼はLLのスタッフで今回のイベントのスタッフもしている方と話しながら,回りを見てみたり. 名札があるのをいいことに,FreeBSDの関係の方はもちろん,「あー,あの人はfjでよく名前見たなぁ」とかそんな感じで名前と顔のハッシュを埋めたりしてました.(ぶ

P3: Support for Radio Clocks in OpenBSD

OpenBSDを使って電波で時刻同期したという話です. どうやらTime Signal StationsとGPSという方式があるようです.

  • Time Signal Station
    • 建物の中でも使える
    • ただし,どこの国でも使えるわけではない
  • GPS
    • 世界中で使える
    • 天候が影響してしまう
    • 建物の中だときつい場合もある

OpenNTPDにはsensorsというキーワードが追加され, センサーを利用した時刻同期ができるらしい. 詳しくは udcf(4), nmea(4), mbg(4) などを参照するとよいらしい.

P4: puffs - Pass to Userspace Framework File System

FreeBSDで使えるユーザーモードのファイルシステムです. FUSEのようなものですね.

ユーザーモードのファイルシステムは以下のような面で優れています.

  • カーネルを巻き込んで落ちないため,可用性を高くできる
  • カーネルモジュールとは異なり,通常のデバッグ方法が使えるため開発が簡単
  • 多くのソフトウェアはBSDカーネルではなくPOSIXに従うように書かれているため,ユーザーモードでの開発は既存の資産を生かせる

実装には psshfs というpuffsのsshfsがあるらしいです. 状況によってはnfsよりも高速だとか.

互換性を考慮した開発も進んでいて, FUSE互換のrefuseという仕組みで NetBSDでは ntfs-3gがpkgsrcからインストールできるらしいです. 他にもPlan 9のファイルシステム9Pのような仕組みも考えられているところなんだとか.

P5: An ISP Perspective, jail(8) Virtual Private Servers

あるISPでLAMPのような環境をユーザーごとに提供するために, jailでVPSを構築した事例についてのお話でした. プレゼンがノリノリで上手だったので,あっという間に感じました.

VPSということで,信頼しあっていないユーザを同居させることを目的としているわけですね.そこで重要となるリソースの制限については特に詳しく説明していただきました. jailの場合はhostのsysctlでchflags(2)の利用を制限できるらしい.

講演の最後にお仕事募集中とお話していました. jailで構築するVPSのノウハウが欲しい方は相談してみてはいかが?

P6: Nsswitch Development: Nss-modules and libc Separation and Caching

不勉強でnsswitchという言葉ははじめて聞いたのですが, PAMのような仕組みで,いろいろなリソースから順番を指定して,さまざまな情報を統一的に取得するものみたいです.

この機能はlibcに組み込まれているらしいのですが,今回はそれをモジュール化したというお話でした. ちなみに,Google Summer of Code 2006(GSoC 2006)の成果とのことでした.

P7: OpenBSD as a Development Platform

開発環境という視点から見たOpenBSDについての講演でした. 主にOpenBSDに組み込まれている,GCCやライブラリにセキュリティを強化するための仕組みのお話でした.

直接的な環境以外にも,さまざまなアプリケーションが移植されていることや,ベンダーも利用しやすいライセンスの採用などの特徴があげられていました.

P8: How the FreeBSD Project Works

FreeBSDプロジェクトの運営についての講演でした.

FreeBSDの説明や,コミュニティの種類,成果物の種類についての説明にはじまり,portsやmaintainerやcommitterの具体的な数についてなどもあげていただきました.

ひとりあたりの担当については以下のような割合となっいます.

  • 85 ports / committer
  • 9 ports / maintainer
  • 8 maintainers / committer

年齢別のcommitterの人数についてもグラフで紹介していただきました.24歳から40歳に広く分布しています.

Invited Talk (I1): The Internet for BSD, BSD for the Internet

村井先生の招待講演でした. 生の村井先生ははじめてみました.(ぶ

BSDの話はIPv6のKAMEについて少々触れたくらいで, あとはインターネットの普及についての話でしたね. 今後もインターネットは普及していくでしょう,という話です.

うーん,スライドと話の内容の多くは別の講演の使いまわしのような気が...(笑

村井先生の英語があまりに流暢で驚きましたね.

バンケット

来月から就職する会社の方を紹介していただいたり,以前JPCERT/CCを見学したときにお世話していただいた方に会ったりしました.

せっかくの国際会議だから,というわけで,Railsがスキという外国の方ともお話してみた.ドメインとメールアドレスを教えてもらったので,あとで行ってみよう.

帰りはファイルシステムに詳しい方にいろいろ話をうかがいました. ファイルシステムのこととかぜんぜんわかってないので,聞くことすべてが新しかったです.(ぶ

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